ドラゴンクエストの配信ガイドラインが改定されたようなので、
気になる部分をまとめました。
ゲーム動画の配信・投稿のガイドラインで、
収益化にOKが出ているものを取り上げてまとめています。
今回はドラゴンクエストシリーズです。
直近の改定箇所
こちらが現在最新のガイドラインです。
書かれているように、2021年3月19日付で改定されて、
エンディング部分の配信が解禁になっています。
「創作性が含まれた楽しい動画や静止画の投稿をお待ちしております!」
この一文に嬉しさと意欲が湧きあがりますッ。
さらにこちら↓
「ドラゴンクエスト」シリーズ各作品の動画・生配信・画像投稿に関するガイドラインにおいては動画・画像等の商用利用を禁止しておりますが、2021年1月14日に本ガイドラインを改定し、動画・生配信の投稿において、ガイドラインに定める動画共有サイトの収益化機能を通じて個人が収益を得る行為については、商用利用とみなさないことといたしました。つまり、「ドラゴンクエスト」シリーズ作品のプレイ動画やゲーム実況を「YouTube」等に投稿して広告収益やSuper Chat機能による収益を得ることができる、ということです。
「ドラゴンクエスト」シリーズ作品動画・生配信・画像投稿に関するガイドラインのご案内より引用
2021年1月14日付の改定で、個人の収益化についても条件付きでOKがでています。
対象になるタイトル
本ガイドラインの対象になるタイトルですが、
ナンバリングに関しては、そのタイトルが遊べる、または遊べた機種は、ほぼ対象だと思います。
例えばドラゴンクエスト1の場合、
ファミコン版、スーパーファミコン版、ゲームボーイ版、スマホ版、ニンテンドー3DS版、PS4版、Switch版が、配信・投稿可能です。
ナンバリング以外のタイトルについては、
ドラゴンクエストモンスターズや、ドラゴンクエストビルダーズなども
本ガイドラインの対象になっています。
また、一部明記されていないタイトルもあるようで、
例えばWiiのドラゴンクエストソードなどは含まれていません。
この辺りは今後、変更や追加があるかも知れませんが、
現状、現行機で遊べるタイトルについては、
おおむね対象になっているようです。
ちなみに新作についても、
その都度、追加されるタイトルもあるようなので、
気になるかたは折を見て、
ガイドラインを覗いてみると良いかもしれません。
収益化の条件と注意点
収益化を行う際に、必要な条件は以下のようになっています。↓
以下の条件をすべて満たした配信等において収益化が可能です。
①動画・生配信の投稿であること。
②一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽に関する利用許諾契約を締結済の動画共有サイト(「YouTube」「ニコニコ動画」等)への投稿であること。
③動画共有サイトが正式に提供する投稿者向けの収益化機能を利用すること。
「ドラゴンクエスト」シリーズ作品 動画・生配信・画像投稿に関するガイドラインのご案内より引用
この3つの他に、
ドラゴンクエストの画像・動画を各サイトで扱う場合、
著作権と注意書きの明記が必要になります。
※ゲーム機の機能で自動的に明記される場合は不要。X(Twitterは記載免除。
例えばゲーム画像の場合、
例)ファミコン版ドラゴンクエスト1↓
このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。
© 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
ファミリーコンピュータ版 『ドラゴンクエスト』 動画・生配信・画像投稿に関するガイドラインより引用
※同じタイトルでも表記に若干ちがいがあります。
また、ゲーム動画の場合も著作権と注意書きの明記が必要です。
例)ファミコン版ドラゴンクエスト1↓
この動画で利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する著作物及びスギヤマ工房有限会社が権利を所有する楽曲の転載・配布は禁止いたします。
© 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.© SUGIYAMA KOBO
ファミリーコンピュータ版 『ドラゴンクエスト』動画・生配信・画像投稿に関するガイドラインより引用
※同じタイトルでも表記に若干ちがいがあります。
さらに動画の場合、条件の②にあるように、
JASRACと音楽に関する利用許諾契約をしているサイトに使用が限られますが、
一般的に利用者が多いであろう、
YouTube、ニコニコ動画、Twitchなどはこの中に含まれるので、
あまり心配はないのかなと思います。↓
また、一例ですが、ゲーム動画を配信・投稿する場合に、
- ムービーやイベントシーンをつないだだけの動画
- 音楽のみ取り出しただけの動画
- 特定プレイヤーの誹謗中傷につながる動画
などが禁止事項として明記されています。
ここら辺は本来のゲームプレイを意図しないものとして、
一般的な良識の範囲という感じでしょうか。
さらに各タイトル個別のガイドラインには、
- ゲームプレイがシナリオに大きく関わる場合は「ネタバレあり」などの表記
- 大部分がムービーシーンからなるものや、ムービーシーンを見せることを目的としたもの
- 通常のプレイ進行を伴わない状態で、楽曲を継続して視聴可能とするもの
といったより具体的な例にも触れているので確認したいところです。
これらを踏まえて、条件③にある、
動画共有サイトが正式に提供する投稿者向けの収益化機能を利用することで、
収益化ができます。
この「動画共有サイトが正式に提供する投稿者向けの収益化機能」というのは、
YouTubeの場合、「YouTube パートナー プログラム」がそれに当たります。
これはYouTubeの定める動画収益化の条件で、
例えば、
- 登録者1,000人以上
- 直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間に達している
などの条件を満たした人が
申請、承認されると利用できるようになるものです。
晴れてYouTube パートナー プログラムの資格を得ると、
動画に広告が付けられたり、視聴者からスーパーチャットという形で、収益化を行えます。
こうした動画共有サイトの機能を使って
個人が収益を得る行為については
商用利用とみなさないよ、
となったのが今回のガイドラインの改定部分です。
個人ブログでの利用
ガイドラインでは個人ブログでの利用についても書かれています。
管理人のような個人ブログの運営者にはありがたいですね。
この部分は必要ない方のほうが多いかも知れませんが、
備忘の意味も兼ねて、結論だけザッと触れておきます。
まず画像利用の場合
- 個人ブログやXなど幅広いサイトで掲載OK
- 掲載時に著作権と注意書きを明記する ※ゲーム機の機能で自動的に明記される場合は不要。Xは記載免除。
次に動画利用の場合ですが、ガイドラインでは、
- 「YouTubeなど」に投稿した動画のURLやサムネイルを、個人使用の目的で個人ブログやXなどにリンクすることは問題ありません。
となっています。
動画を扱う場合は、該当のゲーム動画のURLをブログに設置、で問題なさそうです。
動画視聴は指定の動画サイトで、ということですね。
ブログに動画を埋め込んで視聴する形は控えた方が無難かなと思います。
画像同様、著作権表記も忘れずに。
感想とまとめ
ついにドラゴンクエストも配信・投稿と収益化が解禁されました。
なるべく多くのプレイヤーが遊べる、を伝統的に実践してきたドラゴンクエストが、
今回、収益化やエンディング部分の解禁に踏み切ったインパクトはデカいと考えます。
この発表がこれからの、
自分の動画を見てもらう、誰かのプレイを見て楽しむといった
次の遊びの形を牽引することを大いに期待しつつ、
これからもドラゴンクエストを楽しんでいきたいと思います。
それでは。
この記事が、必要な方の一助になれば幸いです。
コメント